コラム㉒ 理念 原理・原則
組織を作り、その目的の達成に向かって前進する為には理念(=あるべき姿)が必要に
なってきます。
我々は何を信条にどういう判断基準でどの方向に向かうのか、要は何のために経営するのか
を明確にしておく必要があります。
また、理念は原理・原則に基づいており、組織の構成員の願望を包摂し尚且つ全体の整合性が
取れていることが望まれます。
自社の経営指針の更新時にあたり、社員の意見を生かすこと、また会社全体としての合意形成
→「よし、この指針でやってやる!」といった力強い社風をつくることの難しさを感じていますが、
諦めず、更新する毎に実感できる改善・成長した点を認識・共有して今後の経営に生かします。
新聞記事で「エントロピー増大の法則」という言葉が目に飛び込んできました。
何となく聞いたことはありましたが、“宇宙の大原則”だそうです。
“エントロピー”は乱雑さを意味し、万物は時間の経過とともに乱雑になる方向にしか進まないと
定義しています。
諸行無常、洋の東西を問わず大原則の感じ方は似ているようです。
記事では生命の起源にも触れており、大変興味深いものでした。
時間経過とともに乱雑になり崩れていく生命が何故こんなにも長く続いているのかは、生命自身が
破壊と再構築を繰り返して秩序を保っているからとの説明に気づきを得ました。
温故知新、不易流行、破壊と創造
我々、中小企業家で言えば「市場環境の変化に適応する為の検証・改善を反復し、環境適応する為の
秩序(=経営指針)に更新し、実践している」と置き換えて理解しました。
もともと環境に存在する分子は一時的に生命体を形成するが、また環境へと解放されるとの循環説の
説明も科学なのでしょうが、根源的・普遍的な響きを持って受け止めました。
「生命は利己的ではなく、利他的な性質を持って存在する」
この言葉を信じられないような出来事も多々起こっていますが、生命の起源を謙虚に辿れば利己的
な行動は慎まれるもののはずです。
地域に密着して、近い人から順番に幸せにしていく。
そういう身近なことも分子・遺伝子の指示だと思えば素直に動けるような気がします。
その道を究めようとする人が感じる宇宙の大原則。
自分は死ぬまでに感じられるのか?
楽しみでもあります。
新たな学びに感謝します。
ありがとうございます。
以上
│更新日時:2023/09/29│