コラム㉞ デジタル化と岩盤規制
デジタルマネーの給与支払いが始まったそうです。
昨年春に政府はデジタル払いを解禁したそうなので最初の運営事業者も申請してから
1年半掛かっている格好です。
お金のことですから色々と参入条件が厳しいのでしょう。
給与支払いは現金手渡しから1975年に銀行振込が解禁になったようです。
「現金で給与をもらっていたことがある」と今の若い世代に話しても直ぐには
信用してもらえないでしょう。
現金の登場の場面はどんどん少なくなっていると感じます。
これからの人口減少時代に向けデジタルトランスフォーメーション(DX)は必須であり、
生産性向上は待ったなしといった様相ですが、例えば農政における課題解決を見ると旧態依然とした
慣習に支配され規制改革が進んでいないようです。
客観的に現状を分析して優先順位を決めて解決策を実行する。
このことが求められていると感じます。
農政に限らず前例踏襲、変化を嫌う勢力はどこにでも存在し改革を阻んでいるのでしょう。
少子高齢化が重要課題であるとのコンセンサスは概ね取れていると思います。
人口減少に対応する為のDX推進も今後益々進んでいくでしょう。
しかし我々一人ひとりの現状認識、優先順位決めに主体性がなければ前例踏襲の流れに
飲み込まれかねません。
デジタル技術を活用した生産性向上、業務効率化を暮らしに生かすためには抜本的に時代遅れの
制度・規制を改革しなければなりません。
「それは政治家、役人の仕事」
実際そうかもしれませんが、政治家を選ぶのは我々国民です。
日本の優秀な教育を受けて選抜された役人も将来を見越した政策を具体的に推進する仕事を
してくれると信じます。
結局は我々一人ひとりが主体性を持って考えることを止めないことが一番のトランスフォーメーション
なのかもしれません。
以上
│更新日時:2024/09/26│